第3回教育講座「授業づくり」

大阪教育文化センター第3回教育講座
授業はたのしくやりたいね
〜子どもはわかって楽しい できて楽しい

■■チラシDL A4縦■■

2020年11月7日(土) 13時半〜16時半
たかつガーデン 3Fカトレア
参加費500円(サポーター無料)

●セミのぬけがらのスケッチしたよ!
いろんな生き物のいる教室でワクワク
ドキドキする授業でもどんどん発言!
今日の授業はどんなことが起きるかな
授業で大切にしている子どもの気持ち

●数学どんな授業だったら,楽しい?
「難しくてて全然わからなかったけど
わかったときの,モヤモヤがなくなる
感じが気持ちよかったです」との感想
付録は小中高で使える夢中になる計算

「授業で大切にしていること」
(小学校から)
「楽しい数学の模擬授業」
(中学校から)
コメンテーター
久田敏彦さん(大阪教育大学名誉教授)

【発表者の言葉から】授業は、子ども達と一緒に作る舞台
 私の中で授業のイメージに近いのが、演劇です。勿論、授業という舞台の主役は子ども達。そして教師は脚本家、監督、小道具、大道具、そして出演もします。演劇だとセリフは決まっていますが、授業で決まっているのは、発問や「こんな力をつけてほしい」という教師の願いや教材くらいで、あとは子ども達が作っていってくれます。だから思わぬハプニングが起きたり予想せぬ感動があったり、ライブ感満載です。

■今後の教育講座■
第4回教育講座
2月23日(火) 13時半〜 たかつガーデン3Fカトレア
1年のまとめ(仮)

  

第2回教育講座「2学期の学級づくり」

大阪教育文化センター第2回教育講座
「2学期の学級づくり・文化活動・楽しい特活」

今年はいつもとはちがう夏になった。
子どもたち,先生… 大丈夫かな?
学校の日常が奪われているからこそ
子どもたちとつくってみませんか
心から笑いあえる楽しい活動を。

講 師 甲斐真知子さん(元小学校教諭)
報告者 (小学校教諭)・(中学校教諭)

2020年9月26日(土)13時半〜16時半
■■チラシDL A4横■■ ■■チラシDL A4縦■■

■■機関紙等掲載用PDF(はがき大)■■

■第2回教育講座の感想■

●今日の講演,Yさんのお話から文化活動の意義を,様々な角度から学ぶことができました。なんとなく自分で感じていた大切なものを”譲れない”という言葉で表現され,改めてコロナ禍だからこそ,教育者として,何を大事にしていくか,考えなければいけないと思っています。
 守りに入るのではなく,子どもたちとともに,できることを,今まで以上にたくさん探していきたいです。
 
●自分の実践をふり返ることができて良かったです。うまくいかないことがあったけど,それでもコロナ禍で新しいスタイルの文化発表会ができたことは前進だと思いました。甲斐先生のお話にあった「譲ることのできない教育活動」という言葉や文化活動で「自我」を育てていくという言葉に勇気をもらいました。
 Tさんの発表でも,小学校で工夫しながら,様々な取り組みを進めていて,そこの子どもたちは幸せだなぁと感じました。そこからもやはり「学校の意義」を考えて実践していくことの重要性を改めて感じました。
 困難にぶつかったときは,「一人でがんばらない」というのも勉強になりました。同僚の存在もそうだけど,今回生徒たちが意欲的に取り組み,それが希望であり,支えでした。
 舞台の幕開けに,役者達に伝えた言葉を思い出しました。「この状況でも劇ができる,その姿が,みんなが希望なんやで」
 
●今回の講座のキーワードは「譲らない」「譲れない」だと感じました。子どもを真ん中に置くからこそ,ゆれる(T報告では揺らぐ)のだと思います。その揺れる中でも譲れないものこそを精選すること,その精選されたところから生まれる実践によって,オリジナルな文化的空間が生まれるのだと思います。
 それらのレベルがたとえ,学校全体に広がることができなくても,学級や学年から文化的なにおいや風を漂わせ,吹かせていくことが大切なのだと感じました。
 今こそ,私たちが教育のプロとして専門性を発揮するときが来ています。そしていつでも大切にしている子どもを真ん中に据えた実践の重要性が増しています。ひいては,教育とは何か?学校とは何か?という根本への問い直しを旺盛に行うチャンスが広がっています。その一翼を今日の講座がまさに担っていたと思います。
●本日の話を聞いて,職場でも頑張ろうと思う気持ちがもらえました。行事の精選が同じようにいわれているので,譲れないものは何か,もう一度実践を見返したいと思います。また学年で共有し,行動していきたいとも思いました。そのために,今日の話も活用したいと思います。
●4月の提言で教文センターの事を知るきっかけになり,サポーターを申し込みました。サポーターの会員証をいただきながら,何をすることもなく,いただいた封筒の中に今回の案内があり,参加しました。
 特活は,教務の立場として時間をかけすぎていることに対して,職場で提起し,時間を減らす形を2年前にとりました。そのような中で,今日のお話を聞き,しっかり目標を持ち,さまざまなタイミングで見える化し,高めていける場をつくることが大切だと考えました。この場があるのなら,時間を減らさず,保障していくことの方がいいと感じています。
 この教育講座,次回は同じ職場にも声をかけていこうと思いました。

■今後の教育講座■
第3回教育講座
11月7日(土) 13時半〜 たかつガーデン3Fカトレア
授業づくり

第4回教育講座
2月23日(火) 13時半〜 たかつガーデン3Fカトレア
1年のまとめ(仮)

  

教育講座「コロナ禍のもとでの 子どもたちとの出会い…」

6月27日第1回教育講座「コロナ禍のもとでの
子どもたちとの出会い・つながり・学級開き」

COVID-19による3ヶ月間の休校措置。
それから子どもとやっと出会えた日。
緊張と今までとちがう教室の雰囲気。
「学習の遅れを取り戻す」というけれど,
「学び」は教科の学習だけなのだろうか。
これから子どもたちとどうつながる?

キレイに見るにはコチラ(PDF・DL用)

内 容 現場からの報告(小学校・中学校)
    休校中のとりくみの中で考えたこと
    学校再開後の子どもの姿・こんな工夫をしてみた

コメンテーター 山口妙子さん(大阪教育大学講師)

日 時 2020年6月27日(土) 13時半〜16時半

■6月27日 第1回教育講座の感想■

●今日はありがとうございました。話すことで自分自身の実践を相対化することができました。Hさんの”愛”あふれる学級,子どもとの関係,”ドライ”といいながらも子どもとの関係を楽しんでいるKさんの実践,どれもが個性的ですばらしいものだなと感じました。そして,その中に流れる子ども理解のまなざし,授業づくりの観点は普遍的なものであるなとも,同時に感じました。
 そこに山口さんのコメントにより,実践への意味づけ・位置づけがはっきりしたのではないかと思います。めまぐるしく変化するこの情勢の中で,子どもたちと豊かな実践を紡ぐためにもぶれずにあり続ける教文センターの存在がより一生際立つときが来ているように強く思います。
 
●今日感じたことは,「ゆとり」って大切だなということです。私は5年目の教員で,いわゆる「ゆとり世代」の人間です。今まで「ゆとり=悪いもの」という世の中の流れの中で,イヤな思いをしてきたこともたくさんあります。ただ,教員にも子どもにもある程度「ゆとり」がないと,命さえも奪いかねないのでは?と感じています。
 子どもの自己表現(お話の中ではガチャガチャという言葉で言われていましたが)をまるごと受けとめるには,教員の心や身体に「ゆとり」がなければいけないし,子どもたちにも「ゆとり」がなければ限界に達し,学校嫌い,勉強嫌いの子を大量につくり,そのストレスをいろんな形で出してしまってどんどん自己肯定感を下げてしまうと思います。その「ゆとり」をつくるためには,教育課程の編み直しが大切だと思います。今は「詰め込み」をしている場合ではない!と本当に思えました。

●分散登校中の子どもたちをつなぐとりくみが素敵でした。子どもたちをつなぎ,安心させ,授業をともに楽しむ,そういった考えを根底に持ち続けられるようにしていきたいと思いました。
 子どもたちはたった2週間の通常授業で,これまでにない疲れを見せています。市では,この上7月上旬から7時間授業を行うことになっています。保護者からは「子どもに無理させんといてな」と,不安の声が上がっています。私は,増えたコマはゆとりの時間にしたいなと思います。
 
●3月から6月にかけて,暗中模索の日々でした。教文センターの提言「いまだかつてないとりくみを」が出されたとき,提言の中身を読んで,コロナ禍の今こそ,子どもから出発する教育とは何だろうかということを問い直さねばと思いました。最近,教育実践を聞く機会が少なかったのですが,今日は3名の先生方の報告を聴いて,前向きな気持ちになることができました。

●学校が再開してやはり,この間の子どもが抱く不安な気持ちやしんどさを受けとめることの大切さを改めて実感しました。集団あっての学び,学習集団の形成,大切さを気づける,それを子どもたちに伝え,教員集団も自覚することが学校本来の役割ではないかと思いました。算数の授業をするたびに「算数通信」で子どもの様子や内容,感想なども載せて発行しています。コロナの中でこそつながりと集団形成を,今求められていることを認識でき,励みになった講座でした。

  

大阪教育文化センター 第7回教育講座(2月11日)

第7回教育講座案内

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大阪教育文化センター 第7回教育講座(2月11日)

全面実施直前!どうする小学校英語

2月11日(火)13時半~16時半
たかつガーデン 3Fカトレア

【教育講座の内容】
①なぜ英語が小学校に?
②学習指導要領の全体像
③現在進行形・いま英語の授業は…
 どんな授業になっているのか
④質疑・討論
 子どもの困り感・教師の困り感
 英語の評価はどうなる?
 私たちは何を大事に授業を
⑤その他

 昨年11月,現役高校生を始め,教職員や国民の大きな反対運動の影響によりセンター試験に代わる大学入試共通テストで、英語民間試験の導入が延期されました。国語・数学の記述式問題も見送りとなりました。

 しかし,今年4月から小学校で新学習指導要領の全面実施,中学校は来年,高等学校は今の中学1年から年次実施となります。

 すでに学習指導要領の移行期間に入っている小学校高学年の英語の授業で「授業がわからない」「英語が嫌いになってきた」といった感想を漏らす子どもも出てきています。

 英語教育はどうなっていくの? 「英語嫌い」が増えていない?

 授業はどうしているのかなどの疑問をもとに,全面実施直前の「小学校英語」に切り込みます。

中学校や高校の先生もこれからどんな子が入学してくるのかという観点からもぜひ参加を

○参加費 500円(サポーターは無料)

  

大教組教育課程づくり集会(11月24日)

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大教組教育課程づくり集会

○とき 11月24日(日) 13:00

○ところ アネックスパル法円坂

教育課程づくりは学校づくり〜新学習指導要領でもスタンダードでもなく子どもたちを真ん中に〜

ミニ学習会「一人からできる教育課程づくり」
シンポジウム「教育課程づくりで学校を変える」

記念講演「今こそ求められる教育課程づくりとは?」
講演:植田健男(名古屋大学名誉教授)

主催 大阪教職員組合 共催 大阪教育文化センター

※(注意)大阪教育文化センターは、大教組が主催して11月24日(日)におこなわれる上記集会を共催することを決定いたしました。それにともない、11月30日(土)に予定していた「教育課程づくりを私たちの手に」をテーマとした第6回教育講座はおこなわず、上記集会に合流することといたします。

  

第4回教育講座 コンピュータとのつきあい方(10月26日)


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大阪教育文化センター 第4回教育講座
コンピュータとのつきあい方
~プログラミング教育にもふれて~
10月26日(土) 13時半~16時半
たかつガーデン 3F カトレアA (近鉄「大阪上本町」駅・大阪メトロ「谷町9丁目」)

 「来年度,小学校でプログラミング教育が必修化」という言葉をあちこちで目にします。学習指導要領の総則・算数・理科・総合的な学習の時間には「プログラミングを体験しながら論理的思考力を身につける…」などが書かれています。

 「プログラミング教育って何をするの?」そもそもなぜプログラミング教育を小学生から学ばせるのか,その背景は?

 大阪教文センター第4回教育講座「コンピュータとのつきあい方~プログラミング教育にもふれて~」はズバリ文部科学省推奨の実践例を読み解きながら,「プログラミング教育」とその背景,来年度からの各職場での「扱い方」に迫ります。また,メディア・リテラシーについても考えあいます。

【授業づくり研究会】

 【概要】大阪教育文化センターは10月26日,第4回教育講座「コンピューターとの付き合い方」~プログラミング教育にも触れて~を開催しました。
 来年度から全面実施される小学校新学習指導要領において新たにプログラミング教育が実施されます。また,最近では突如として現れた「Society5.0」が様々な研修で紹介されています。新学習指導要領は2017年改訂であり,Society5.0はその後に提唱されたものですが,合わせて教育の現場に影響を与えようとしています。今回の講座は,これらの動向が政府のどのような目論見の下で進んでいるのか,今後,教育現場にどのような影響を与えるのかを考える機会として企画されました。

プログラミング教育を見てみよう
 はじめに,政府,文科省はどのようなことを考えているのかを知るために文科省の推奨実践を見ることから始めました。紹介されたのは政府広報「Society5.0すぐそこの未来」,つくば市総合教育研究所のプログラミング教材プログラミンを使っての小学校1年国語「スイミー」の実践の二つの動画(これらの動画はインターネット上で公開されていますので是非検索してご覧ください)と,スクラッチを使ってのリズムを使う実践と助詞を学ぶ実践でした。実践の中には無理やりプログラミング教育をとりいれたために必然性がなく,これでは使わないほうがいいのではないかという,本末転倒のものもあり,参加者からは時に失笑がもれる場面もありました。

プログラミング教育の背景としての教育政策
 続いて,プログラミング教育の背景としての教育政策,学習指導要領のプログラミング教育について解説がなされました。まず,学習指導要領では「プログラミングを体験しながら(中略)論理的思考力を身につけるための学習活動」であり
①プログラミングという科目ができるわけでない。
②プログラミングの技術を学ぶわけではない
③毎回電子機器を使うわけではない(アンプラグド)という確認がなされました。

 その上で論理的な思考力が小中高の新学習指導要領にどれだけ出ているのかを示し,中高でも技術や情報だけでなく体育の「コミュニケーション能力や論理的思考力の育成」のように広く教育活動に影響を与えることが紹介されました。また,文科省・総務省・経産省作成の「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」(こちらもインターネットで見ることができます)では事業区分として文科省よりも圧倒的に総務省が多くなっていること,文科省委託事業の小学校プログラミング教育に関する指導案一覧ではAppleやNTTドコモ,グーグル,トヨタなど大企業が参加していることなどが報告されました。

 Society5.0の政府の狙いについて解説をいただきました。教育再生実行会議第11次提言ではSociety5.0が頻繁に登場しています。教育再生実行会議は安倍首相の諮問機関でありながらこれまでに道徳の「教科化」や小学校英語,小中一貫教育などに大きな影響を与えてきました。Society5.0の重大な狙いの一つは学校を市場(学校の市場規模は5兆円ともいわれており財界にとっては魅力的な市場)として企業に開放することにあり,新学習指導要領にある「社会に開かれた教育課程」は財界・大企業から見れば学校への企業参入という意味を持ち,注意しなければならないことが報告されました。

現場はそれどころではない
その後研究討議では4つの班に分かれて現場の状況が話し合われました。各市町村によってICT機器の導入状況は大きく違っている状況。また,英語や道徳など新しいことが多すぎて十分に対応できていない悲鳴や怒りに近い状況が報告されました。
 
議論を通して
 授業づくり研究会では,今回の教育講座に向けてSociety5.0の狙いについて検討を重ねてきました。もちろん技術の進歩は歓迎すべきものであり,時代の変化に対応し教育の実践も変化が求められる部分もあります。しかし,どのような時代になっても教育において忘れてはならないのは,目の前にいる子どもたちのためによりよい教育をするということです。

 しかし,今回のプログラミング教育やSociety5.0は,政府主導で経産省や総務省,企業が「教育」を人材育成のための「市場」として利用するために「教育」が利用されている恐れがあります。また,残念ながら政府主導で取り組まれる案件に対して,文科省や各教育委員会が強く反発できない状況も近年の政治を取り巻く特徴ではないでしょうか。では,現場にいる私たちに求められるものは何でしょうか。それは「新しいからやる」でも「上から言われたからやる」でもなく「目の前にいる子どもたちにとって良いからやる。良くないのであれば立ち止まって考える」ことではないでしょうか。
 
 たしかに「AIが発達し,今ある仕事の40%が将来無くなる」や「少子高齢化で従来の市場が縮小している」,「世界の動きに乗り遅れてはいけない」と社会全体が何となく不安になり,社会の中にある学校もその影響を受けているのかもしれません。講座で紹介したいくつかの実践は,本来の「プログラミングを通して学ぶ」ではなく,「プログラミングをするために学ぶ」にいつのまにか目的がすり替わっているものがありました。
 
 新しい技術を使ってより分かりやすい授業を考えることは歓迎すべきことですが,教育の市場化が狙われる中で「ICT機器さえ使っていればよい」という安易な発想で,目の前の子どもたちのための教育がないがしろにされる恐れには十分に注意しなければなりません。プログラミングは「試行錯誤」を繰り返して論理的に考えていくことを学ぶそうです。パソコン上では何度間違えてもやり直せば構いません。しかし,教育においてはその時その時が勝負であり,「誤」のまま教育を終える子どもがいてはならないのです。Society5.0に関する動きは今後も目を離すことはできません。

 また来年度の全面実施後には,プログラミング教育に対する現場への圧力は強まることが予想されます。教育の現場は忙しく余裕がありません。しかし学校を取り巻く状況が変わっているからこそ,本当に子どもたちにとってよいことなのかを一つ一つ確認していくことが必要ではないでしょうか。

  

大阪教育文化センター 第3回教育講座 9月14日(土)

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大阪教育文化センター 第3回教育講座 9月14日(土)

こんな道徳どうでしょう?!

子どもとともに考えたい特別の教科「道徳」の授業
目の前の子どもの実態から育てたい子どもの道徳性

9月14日(土) 13時半~16時半
たかつガーデン・3FカトレアA
(近鉄大阪上本町駅・大阪メトロ谷町9丁目)

 4月から中学校でも教科書を使用した特別の教科「道徳」が始まっています。「道徳の授業」をして,いかがですか。
 昨年,大阪教育文化センターの教育講座(6月30日)で,教科書資料の中から「かぼちゃのつる」「おかあさんのせいきゅうしょ」「手品師」を,スピンオフ講座(11月24日)で「星野くんの二塁打」「二通の手紙」を扱い,学習指導要領の内容から「こんな実践もできる!」ということをみてきました。
 「教科書」なら楽に授業が展開できる,でもやっぱり「教科書」の内容とクラスの子どもの実態とかけ離れているようで,しっ
くり来ない…。
 本講座は,さらに内容を深めて,子どもの「道徳性」をどう育てていくかを考えていきます。ぜひ,ごいっしょに考えてみ
ませんか。
【大阪教文センター教育課程研究会】

 道徳的価値を内心に同化させる危険性
 すでに小中学校でスタートしている「特別の教科 道徳」では,学習指導要領に定められた個々の徳目へと子どもたちを誘導するようにつくられた教科書が使われている。そういう教科書をそのまま使ってしまうと,文科省が言う「考え,議論する道徳」が180度変質してしまう恐れがある。一人ひとりの児童生徒が自分自身の答えをつかみ取るのではなく「考え,議論する授業」が外から与えられた答えに自分を同化させていくプロセスになってしまうからである。
 これはとても怖いことだ。子どもたち自身に議論させてはいるが,それは結局子どもたち自身が納得した上で,あらかじめ設定された一つの価値観念に到達するよう誘導されてしまうのだ。(前川喜平・元文部科学事務次官)
「同調圧力」望月衣塑子 前川喜平 マーティン・ファクラー(角川新書 2019年6月)より

【概要】

 大阪教育文化センターは9月14日、第3回教育講座「こんな道徳どうでしょう?」を開催しました。
 冒頭,教文センター事務局長の山口隆さんから問題提起がありました。
 そこで,昨年度は教育課程研究会から「道徳教科書の『活用術』」をテーマに講座をおこなってきましたが,徳目に縛られる教科書の「活用術」には限界があることを確認し,改めて子どもたちに道徳性を育む教育とは何かという問題に立ち返り,実践集約・検討に至ったことが報告されました。

報告では,戦後教育の出発点は、教育勅語を筆頭とする,戦前の修身科による国民教化への深い反省にたったものであり、そのもとでどのような道徳教育が構想されたのかについて言及しました。その中心点は、日常の教育実践の中にこそ「子どもたちに道徳性を育む教育」があることです。
そのことは、「道徳教育は,徳目を教え込むのではなく,学校生活全体を通して行われるべきである」こと,「自主的,自律的人間形成をめざす教育活動の中で,子どもたちの道徳性を育むこと」とされた、1951年学習指導要領や1948年から中学・高校で使用された文部省著作教科書「民主主義」からも明らかであると述べられました。
 
「『学級にある宝物』から始める道徳実践」

 Hさんは、今年4年目の若い教員です。Hさんは,昨年もった低学年の子どもたちから「道徳は教科書ではなく,学級にあるたくさんの『宝物』から始めればいい」ということを教わり,子ども・保護者とともに実践してきました。道徳の時間を中心に「自分たちの成長を確認する時間,学級のみんなを見つめる時間」を作りだし,その中で1日1日の学級での生活を振り返る中で,みんなの「宝探し」を始めます。そして2学期末には「教科化された道徳」についての担任の姿勢について学級通信を出し、保護者に感想を求めたところ,大きな反響がありました。道徳教科書の率直な感想,そして『日々の生活こそ,大切な大切な道徳教育だと思っています』などの意見が多く返ってきました。

 そうしたことを背景に,今年度高学年での授業が始まります。4月当初,子どもたちはそれまでの「道徳の授業」の感想を恐る恐る語り出します。「教科書はどの話も見出しを読めば内容がわかる」「どの話も展開や結末が同じ」という子どもたちの本音を受けて,Hさんは高学年の子どもたちとともに,学級の宝探しを始めます。そして「道徳の宝物」というテーマで授業したときの感想で子どもたちはこう書いていました。

♫「もっとこれからみんなのことを知って宝物を増やしたい」
♬「全員の宝物が生まれてよかった」
♪「私は自分の宝物が思いつかなかったけど,あることに気がついた。これをきっかけに自分の宝物に気づくことができ,みんなのことも少し知ることができた」
♫「みんなの宝物を合わせたら,教科書よりもいい物語ができた」
 子どもから出発し,子どもとともに歩んでいく姿が見える実践報告でした。

「行事・学級活動から出発する道徳」

 Tさんも今年4年目の若い教員です。Tさんは,「働き方改革」の名のもとに、家庭訪問や遠足などの大事な行事が削減された学校に勤めています。しかしTさんは,「行事こそ子どもが成長する大きなチャンス」と捉え,学校行事や学級活動と道徳の内容項目を照らし合わせ,それに向けたとりくみを「道徳」の実践に昇華させることを学年会に提案します。残された行事はそう多くはありません。1学期に運動会,2学期は遠足と縦割り活動(新規),3学期は「二分の一成人式」です。しかし,学校行事は道徳としても年間計画には組み込みやすいので,それを利用した提案です。クラスとしてはそれぞれ個性を出しながらも,学年として一致点を獲得していきます。

 Tさんは,行事のとりくみで道徳の時間に2回の話し合いの場を設け,「真剣にがんばるから楽しい」「楽しいにもいろいろある」などの子どもたちの本音を引き出していきます。
 学級活動のおもなものはミニ集会や係活動・「会社活動」です。道徳の時間を話し合いや「考えを深めるきっかけ」として教科書を利用するなどして,活動を活発化させています。

 ミニ集会は,月1回のクラス集会のことで,実行委員を中心に話し合いをすすめ,めあてと遊びを決めて1時間クラスで過ごす活動です。4月は自己紹介ゲームをTさんが提案,5月から子どもたちが中心となってすすめていきますが,集会は大げんかになってしまいます。そうした中でも子どもたちは「リベンジしたい」と訴え,道徳の教科書を使っての振り返りやクラスの課題を出し合う話し合いを通して6月の集会を見事に成功させます。しかも子どもたち自身で集会を成功させるための工夫を出し合うなど,成長が見られます。

 また,係活動は「クラスに必要な当番活動」,「会社活動」は「あればみんなが楽しく気持ちよく過ごせるための活動」と位置づけ,みんなが興味を持たなくなれば「倒産」するというユニークな学級内クラブ活動です。時には失敗をしながらも、話し合いを通して活動している中で様々な道徳性が育っていく実践でした。

 全国的に見ても,「道徳」の実践が「教科書」をどう教えるかに終始したり,教科書を超えた内容であっても「道徳の1時間」に落とし込むものであったりと,「道徳の1時間」を授業することが「道徳教育」であるとはき違えた実践が多い中で,今回の講座で報告された2つの実践は,行事などの活動,日常の学級活動を通して,子どもたちがあらゆる場面で「道徳性」を身につけていくものとなっています。それは,若い実践者がともに成長する主体として子どもを捉え,子どもたちとともに歩んでいるからだと思います。
 討論のあと,教育課程研究会代表の今滝憲雄さん(大阪千代田短期大学)が、「新しい民主的社会の形成者としての『道徳性』が全面主義的な教育活動においてどう身につけられているか」を2人の実践から引き出し,まとめとしました。

  

教育講座 小中一貫教育・学校統廃合大阪交流集会(6月15日)

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大阪教育文化センター教育講座第2弾

「これでいいのか小中一貫教育、許すな学校統廃合」大阪交流集会

講演「つくば市小中一貫教育の検証と見直し、これからの教育に必要な社会力について」
つくば市教育長 門脇厚司さん

府下各地からの報告
 ①住民と教職員が共同して取り組む統廃合反対の運動(能勢町など府下各市)
 ②小中一貫校の教育はどうなっているのか ~施設一体型一貫校の報告

  チャイム、スクールバス、定期テスト、行事、施設、職員会議、授業研究等、施設一体型小中一貫校の教育を検証する

日時:6月15日(土)午後1時30分~4時30分

会場:大阪府教育会館(たかつガーデン)地下1F「オリーブ」の間
  アクセス:地下鉄谷町線「谷町九丁目」下車、東へ徒歩8分
  地下鉄千日前線「鶴橋」下車、西へ徒歩10分
  近鉄「上本町」駅下車、北へ5分

参加資料代 500円(サポーターは無料)

 法制化以降、全国各地で小中一貫校が建設され、地域の小・中学校が統廃合されています。導入の理由とされた「中1ギャップ」論は破綻し、もっぱら小規模校解消、切磋琢磨、授業改善などの新たな理由を持ち出して進めようとしているのが特徴です。しかし、小中一貫校では、不登校の増加や、型にはめた学校運営の押し付けなどによって混乱し、子どもと教職員から悲鳴が上がる事態も報告されています。そんな中でかつての「小中一貫教育先進自治体」であった茨城県つくば市では、教育委員会のイニシアチブで「小中一貫教育検証委員会」が立ち上げられ、見直しがすすめられています。また、教育長の門脇さんは、「学力向上という四文字は使わない」と述べ、これからの教育は「学力」偏重の今のやり方ではなく、「社会力」の育成を重視すべきと提言されています。小中一貫教育先進県で何が起こっているのでしょう?

お問合せ 「小中一貫教育・学校統廃合」研究会 06-6768-5773(大阪教育文化センター)へ

  

教育講座 学校に行きづらい子どもに寄り添うには(6月1日)

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大阪教育文化センター教育講座2019
 休みがちな子が気になるけど……こんなことで悩んでいませんか

学校に行きづらい子どもに寄り添うには
共に考え合いましょう 信頼関係を深める対応と援助

お話:甲斐(かい)真知子 さん

NPOおおさか教育相談研究所副理事長・相談員 小学校教員37年、退職後相愛大学教員6年
共著「希望の授業づくり」等

○とき 2019年6月1日(土)13:30~16:30

○ところ たかつガーデン(大阪府教育会館)3F「カトレア」
     メトロ「谷町九丁目」徒歩7分・近鉄「上本町」⑪番出口徒歩3分

資料代 500円(サポーターは無料です)

新緑の季節--登校拒否・不登校の子どもたちにとって、この季節はとても辛い日々です。最新調査で14万4千人を超え、全国どの中学校のクラスにも必ず一人はいる不登校の子どもたちに、どう向き合えばいいのでしょう。子どもたち・ご家族の生の声を聴いてきた教育相談の経験をもとに、現場の先生方の悩みをご一緒に考えましょう。

問合せ:大阪教育文化センター 06-6768-5773

  

第6回教育講座 学びなおしの部落問題(12月1日)

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教育講座2018
学びなおしの部落問題
教育により新たな差別を生むことのないように

日時 12月1日(土)13時半~16時

会場 たかつガーデン(府教育会館)2F「藤」
   近鉄「上本町」・地下鉄「谷町9丁目」・バス「上本町6丁目」

参加費 500円(サポータは無料)

部落問題のすべてに答える教育講座
教科書や研修で学べなかった部落問題解決の展望がここに

ビデオ 初公開!

 糾弾を叫ぶ勢力の怒号、迫害。それと一体化した行政による差別。
 その中で差別をやめ同じように扱えと声をあげた大阪の人々。
 それらの迫害と抵抗がビデオで記録されていた!
 固唾を飲んで見いる20分。歴史的な記録を教職員に初公開。

報告 学びなおしの部落問題

 部落問題とは何か、今どうなっているか、解決とは何か 教育で新たな差別を生まないように

 報告者 柏木 功
  (元大阪市小学校教員 「部落問題解決と教育」研究会世話人)

補足報告 市民としてふつうに暮らす

 報告者 谷口正暁さん(民主主義と人権を守る府民連合委員長)

21世紀の今の地域の実情をみつめ、 大阪から発信、
大阪教育文化センター「部落問題解決と教育」研究会 著
『学びなおしの部落問題』出版記念!部落問題研究所/刊 1000円+税
 原理原則にたちもどり
 歴史に学び 未来につなぐ 再入門の必読文献

 WEB人権教育事典   「人権教育事典」で検索
  https://jinken-kyoiku.org/

大阪教育文化センター
TEL 06-6768-5773
mail kyoubun@minos.ocn.ne.jp

講座担当:「部落問題解決と教育」研究会