授業づくり研究会(9月20日)

授業づくり研究会

○とき 2021年9月20日(月祝)10時〜12時

○ところ 大阪教育文化センター(706号東)

○内容 「すくすくテスト」問題分析 わくわく問題

【8月15日報告】小学校現場からすくすくウォッチ 算数問題を分析。全体的に不必要な文章が多い。
長方形の周囲の長さ(第1問)とその後の面積問題はつながらない。少ない設問の中で2年生の知識を問う問題を入れる必要があるのか疑問。
動物の赤ちゃんの生育状況は,パンダとライオンの例は2例を比べることの違和感。データの整理の問題であれば,折線グラフ2つを比較して,何倍かを求める問題を出す必要があるのではないか。
中学校教師から理科問題を分析。ヘチマで日光を遮断では,西日がきついので,南側だけは不備,3面(東,南,西)に必要。
金属の問題の違和感。「見た目で分からない」ような金属球なら,コーティングしているはずなので,電流は流れない。乾電池の直列つなぎでは,1個の時より明るくなる。並列つなぎでも①このときより明るくなる。乾電池の内部抵抗という概念があり,並列だと内部抵抗が半減して電流が増える。
次回は,わくわく問題の分析。

  

授業づくり研究会(8月15日)

授業づくり研究会

○とき 2021年8月15日(日)10時〜12時

○ところ 大阪教育文化センター(706号東)

○内容 「すくすくテスト」問題分析 算数・理科

【7月29日報告】
「国語科で子どもたちにつけさせたい力とは」報告。「人間と人間をとりまく世界を言語によって認識することのできる力を育てること,つまり人間とは何か,私たちの生きている世界とはどのようなものなのかという,物事の本質を理解する力を育てること」とし,認識の内容を文学作品(かさこじぞう2年),説明文(どうぶつの赤ちゃん1年)の場合で報告。
すくすくウォッチ国語の問題分析では問題自体は低学年の問題が多いと指摘。

  

授業づくり研究会(7月29日)

授業づくり研究会

○とき 2021年7月29日(木)17時

○ところ 大阪教育文化センター(706号東)

○内容 国語科で子どもたちに身につけてほしい力とは
    「すくすくテスト」問題分析

【7月3日報告】
学校の状況は、GIGAスクールもさることながら、いろいろな教育活動が、学テの成績をあげるという方向に収斂されてきており、自分がすすめようとしている教育活動が、「本当にこれでよいのか」と思わされることも多々ある。そうした状況のもとで、あらためて「子どもに身につけてほしい力とは」という学習をやりたいという意見が大勢を占め、次回は、「国語科で子どもたちに身につけてほしい力とは」というテーマで研究・討論するということになった。また、その文脈で「すくすくテスト」が話題となり、みんなでざっと問題を見る中で、「こんな問題で何が測れるの?」ということが共通の問題意識となり、「すくすくテスト」の問題を分析しようということになった。

  

授業のヒント・授業プリント

●授業のヒント●授業プリント●

2021年1月

大阪教育文化センターHP内で紹介している「授業のヒント」「授業プリント」をまとめた一覧です。
授業プリントは1クリックで閲覧・ダウンロード可能です。
授業プリントは研究会作成のもの,【提言】で紹介している他団体のものもあります。

学習指導要領は批判的検討が中心ですが,教科(国語・外国語・算数など)によっては授業のヒントが書かれています。

■下のイラストをそれぞれクリック↓■

現在,HP内にあるもの(研究会,教育講座関連はまとまり次第更新)

●3.11福島原発関連〜東日本大震災より10年
 「原発と放射線」(中学校・高校テキスト)
●新型コロナウイルス
 動画・スライド,プリント・解説

●算数・数学
 授業プリント,練習プリント(小中)カプレカ数
 テストプリント(中2・3)夢中になる計算
 小2〜小6筆算プリント 座標でドラえもん
●理科・環境教育
 大阪の大気環境,ソラダス

●学習の重点化・年間授業計画
●学習指導要領
 各教科の分析 総論 生活・総合・特活

 

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第4回教育講座 コンピュータとのつきあい方(10月26日)


 この案内チラシのダウンロードはこちら(PDF)

大阪教育文化センター 第4回教育講座
コンピュータとのつきあい方
~プログラミング教育にもふれて~
10月26日(土) 13時半~16時半
たかつガーデン 3F カトレアA (近鉄「大阪上本町」駅・大阪メトロ「谷町9丁目」)

 「来年度,小学校でプログラミング教育が必修化」という言葉をあちこちで目にします。学習指導要領の総則・算数・理科・総合的な学習の時間には「プログラミングを体験しながら論理的思考力を身につける…」などが書かれています。

 「プログラミング教育って何をするの?」そもそもなぜプログラミング教育を小学生から学ばせるのか,その背景は?

 大阪教文センター第4回教育講座「コンピュータとのつきあい方~プログラミング教育にもふれて~」はズバリ文部科学省推奨の実践例を読み解きながら,「プログラミング教育」とその背景,来年度からの各職場での「扱い方」に迫ります。また,メディア・リテラシーについても考えあいます。

【授業づくり研究会】

 【概要】大阪教育文化センターは10月26日,第4回教育講座「コンピューターとの付き合い方」~プログラミング教育にも触れて~を開催しました。
 来年度から全面実施される小学校新学習指導要領において新たにプログラミング教育が実施されます。また,最近では突如として現れた「Society5.0」が様々な研修で紹介されています。新学習指導要領は2017年改訂であり,Society5.0はその後に提唱されたものですが,合わせて教育の現場に影響を与えようとしています。今回の講座は,これらの動向が政府のどのような目論見の下で進んでいるのか,今後,教育現場にどのような影響を与えるのかを考える機会として企画されました。

プログラミング教育を見てみよう
 はじめに,政府,文科省はどのようなことを考えているのかを知るために文科省の推奨実践を見ることから始めました。紹介されたのは政府広報「Society5.0すぐそこの未来」,つくば市総合教育研究所のプログラミング教材プログラミンを使っての小学校1年国語「スイミー」の実践の二つの動画(これらの動画はインターネット上で公開されていますので是非検索してご覧ください)と,スクラッチを使ってのリズムを使う実践と助詞を学ぶ実践でした。実践の中には無理やりプログラミング教育をとりいれたために必然性がなく,これでは使わないほうがいいのではないかという,本末転倒のものもあり,参加者からは時に失笑がもれる場面もありました。

プログラミング教育の背景としての教育政策
 続いて,プログラミング教育の背景としての教育政策,学習指導要領のプログラミング教育について解説がなされました。まず,学習指導要領では「プログラミングを体験しながら(中略)論理的思考力を身につけるための学習活動」であり
①プログラミングという科目ができるわけでない。
②プログラミングの技術を学ぶわけではない
③毎回電子機器を使うわけではない(アンプラグド)という確認がなされました。

 その上で論理的な思考力が小中高の新学習指導要領にどれだけ出ているのかを示し,中高でも技術や情報だけでなく体育の「コミュニケーション能力や論理的思考力の育成」のように広く教育活動に影響を与えることが紹介されました。また,文科省・総務省・経産省作成の「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」(こちらもインターネットで見ることができます)では事業区分として文科省よりも圧倒的に総務省が多くなっていること,文科省委託事業の小学校プログラミング教育に関する指導案一覧ではAppleやNTTドコモ,グーグル,トヨタなど大企業が参加していることなどが報告されました。

 Society5.0の政府の狙いについて解説をいただきました。教育再生実行会議第11次提言ではSociety5.0が頻繁に登場しています。教育再生実行会議は安倍首相の諮問機関でありながらこれまでに道徳の「教科化」や小学校英語,小中一貫教育などに大きな影響を与えてきました。Society5.0の重大な狙いの一つは学校を市場(学校の市場規模は5兆円ともいわれており財界にとっては魅力的な市場)として企業に開放することにあり,新学習指導要領にある「社会に開かれた教育課程」は財界・大企業から見れば学校への企業参入という意味を持ち,注意しなければならないことが報告されました。

現場はそれどころではない
その後研究討議では4つの班に分かれて現場の状況が話し合われました。各市町村によってICT機器の導入状況は大きく違っている状況。また,英語や道徳など新しいことが多すぎて十分に対応できていない悲鳴や怒りに近い状況が報告されました。
 
議論を通して
 授業づくり研究会では,今回の教育講座に向けてSociety5.0の狙いについて検討を重ねてきました。もちろん技術の進歩は歓迎すべきものであり,時代の変化に対応し教育の実践も変化が求められる部分もあります。しかし,どのような時代になっても教育において忘れてはならないのは,目の前にいる子どもたちのためによりよい教育をするということです。

 しかし,今回のプログラミング教育やSociety5.0は,政府主導で経産省や総務省,企業が「教育」を人材育成のための「市場」として利用するために「教育」が利用されている恐れがあります。また,残念ながら政府主導で取り組まれる案件に対して,文科省や各教育委員会が強く反発できない状況も近年の政治を取り巻く特徴ではないでしょうか。では,現場にいる私たちに求められるものは何でしょうか。それは「新しいからやる」でも「上から言われたからやる」でもなく「目の前にいる子どもたちにとって良いからやる。良くないのであれば立ち止まって考える」ことではないでしょうか。
 
 たしかに「AIが発達し,今ある仕事の40%が将来無くなる」や「少子高齢化で従来の市場が縮小している」,「世界の動きに乗り遅れてはいけない」と社会全体が何となく不安になり,社会の中にある学校もその影響を受けているのかもしれません。講座で紹介したいくつかの実践は,本来の「プログラミングを通して学ぶ」ではなく,「プログラミングをするために学ぶ」にいつのまにか目的がすり替わっているものがありました。
 
 新しい技術を使ってより分かりやすい授業を考えることは歓迎すべきことですが,教育の市場化が狙われる中で「ICT機器さえ使っていればよい」という安易な発想で,目の前の子どもたちのための教育がないがしろにされる恐れには十分に注意しなければなりません。プログラミングは「試行錯誤」を繰り返して論理的に考えていくことを学ぶそうです。パソコン上では何度間違えてもやり直せば構いません。しかし,教育においてはその時その時が勝負であり,「誤」のまま教育を終える子どもがいてはならないのです。Society5.0に関する動きは今後も目を離すことはできません。

 また来年度の全面実施後には,プログラミング教育に対する現場への圧力は強まることが予想されます。教育の現場は忙しく余裕がありません。しかし学校を取り巻く状況が変わっているからこそ,本当に子どもたちにとってよいことなのかを一つ一つ確認していくことが必要ではないでしょうか。