2023年度 各研究会のとりくみ

●授業づくり研究会
【3月26日報告】
世話人が欠席で、この日報告予定者も欠席だったので、急遽、「スーホの白い馬」の全文をネットから探し出して配布。加えて、研究者が持ってこられた広島大学大学院・院生による「民話『スーホの白い馬』を巡る思想の考察」を併せて読み、意見交換をおこなった。
【6月3日報告概要】
発表者が欠席だったので,近況報告(ウクライナ高校生の受け入れ,状況)などしたあと,今後の方向性を話し合う。文学であれば,1つの教材を文芸研,児童言語研究会,語りあう文学教育の会などの教材分析,授業展開などを研究することはどうか。それを,社会や算数数学などにも広げていく。
【7月9日報告】
「スーホの白い馬」(小2国語)の教材分析と授業記録について
子どもの到達点を加えた「児童観」,教材分析にこだわっての授業づくりと「教材観」,学年でいっしょに分析すると広がりが。「総合的に見ていく必要や複数で考えるからこそ広がりや深みのある授業が行える,そんなよさがあるのでは」
授業記録では,「いいなと思うところは?」であったが,発問・展開は違う方向に。しかし,子どもの発言で修正されていくところも。発問部分の指摘があったが,子どもの発言・活動に惹かれる内容だった。
次回以降,「ごんぎつね」の同一場面を教材に,文芸研、児言研、語りあう文学教育の会,読み研の分析・授業記録を比較検討する。
【9月9日概要】
「ごんぎつね」各教育サークルの分析
①「語りあう文学教育の会」の歴史
②「語りあう文学教育の会」の文学教育観
③読者論に立つ「語りあう文学教育の会」の文学教育は読みの相対主義か?
④子どもが獲得する知を新たな意味世界に開く
⑤ごんぎつねの実践記録
【11月23日概要】
●児童言語研究会の「ごんぎつね」
作品論・文学としての価値 読みの画一化 解釈の押しつけの恐れ
読者論・子どもの主体的な読み,文学作品と授業において求められる読みとは 
▲児言研=読者論に傾倒
【授業記録】葬式の場面   個から集団へ,指導性をどう捉えていくのか,何を指導しているのか
解説者の「授業研究の課題」について=生活に引き寄せた「読み」と追及は必要なのか
【1月21日概要】
「読み」の授業研究会
⑴「読む」という更衣の3つの要素と指導過程ー形象読み,構造読み,吟味読み,
⑵多様な三読法の形象発展 ⑶PISA型読解力の評価,「読み」の指導過程の内実と構図,「読み」研の読みの構想の特徴
【3月3日】
文芸研の「ごんぎつね」
⑴文芸教育研究協議会の立ち上げ 西郷竹彦
⑵文芸=言葉による芸術,芸術=虚構にこそ表現された美,虚構=より本質的な現実を表現
認識方法の指導=目的意識,問題意識,価値意識という認識や表現の前提をもとに,観点に重点を置いている。中学年の観点=類別,条件・仮定,構造(形態)・関係・機能,還元
文芸の授業論=言葉・表現,人間観・世界観,芸術(美)の三位一体の教育 同化 異化 共体験
授業の過程=導入 展開(通し読み→1人読み・話合い・確かめ読み,まとめ読み) まとめ(終わりの感想を書いて,はじめの感想と比較,読書指導,他教科や総合学習へ)
(討論)・文芸研=教材解釈論であって,授業論ではない,授業の中の発問としてはどうか(プリント)
・集団思考が乏しい?と感じられたが,授業論としてはそのままとはいかないと思った。
・認識方法を入れていくのはむずかしい
・生活指導論的な学び,教科指導論的な学び→現実の子どもの実態を見て,どう重ねていくのか
・教科書が変わってきている,多忙→教科書を見て授業をつくっている
・国語の授業は何するところ? 発問論 集団思考をどう発展させるか
・発問の中身が重要→子どもの実態 教材観 発問
次回 今の教科書はどうなっているのか,河瀨哲也氏の授業記録「明日を拓く」を見る

●地域と教育・文化研究会
①6月28日 6人(場所 京都)
⑴運営委員会報告 ⑵参加者近況 ⑶神戸の文化 ⑷社教集会について=大阪観光大学で8月26日27日
②7月25日 
⑴灘の醸造文化散策 ⑵賀川記念館見学<賀川記念館>社会事業(社会福祉)、労働・農民運動、社会運動、生協などで活躍した賀川豊彦(1888 明治21年~1960 昭和35年)
1909(明治42)年、21歳のときに神戸・葺合のスラムに住み込み、イエス団を設立。
大正期に労働運動、灘購買組合などの消費生活組合運動へと移行。
若き日の賀川の葺合スラムでの活動や100年前の関東大震災救援、現在のイエス団の隣保事業(セツルメント)などについて、4階の「研究室」で賀川についての学習&「地域と教育・文化研究会」懇談
③12月7日 5人
熊取学童 ききとりまとめ まとめをどうするか=子どもの遊びをとりまく状況はどうか
学校外,地域での子どもの姿=学童を通して見てみる
→教文センターだより または「おおさかの子どもと教育」に掲載
こども家庭庁ができてからの状況 学童=子ども預かりの方向へ
小中一貫の中で,運動場など制約を受ける
④1月29日 5人
⑴2021年10月〜23年12月の活動を振り返って ⑵ひろば「子どもをはぐくむまちづくり」小伊藤亜希子読み合わせ,⑶友田「おおさか子どもを守る会」紹介
⑤2月21日 6人
調査の振り返りを行う。記録・報告化を意識して、調査で得られたこと・感じたことをお互いに出しあう。
「学童保育実践が地域文化・学校文化に示唆すること」
「子どもを核とした学童実践・・・文化・遊び・地域行事などの意義・価値・意味と、方法・形態、子ども・保護者・指導者の取り組み」などを振り返ろう。
 ・2021年11月15日の、学保協聞き取り
 ・2022年5月23日の、聞き取り(前半)
報告のとりまとめ形態(規模・構成等)は、3・4月の振り返り内容に応じて検討していく。