「GIGAスクール構想」ブックレット刊行!!

大阪教育文化センター ブックレット刊行

「GIGAスクール構想」光と影、教育の展望
―「個人の尊厳」を守り、教育保障を前進させるICTの活用へ―

一人1台の端末は教育に何をもたらすのか
子どもは 学校は 授業はどう変わるのか
「GIGAスクール構想」のねらいは何なのか

※新たな情報を満載した第2弾ブックレット2023年2月刊行※

【ブックレットA4ビラ】

【「GIGAスクール構想」を理解するためのイラスト図解】

●ブックレット刊行の辞●より
 特定の未来への誘導は、わたしたちから「考える」経験を奪う。「考える」経験の剥奪が行き着く先は、この国がもつ歴史を踏まえるならば、おおよそ見当がつくであろう。
 大阪教育文化センターは、仲間たちの知恵とちからと経験に支えられて、「考える」営みを脈脈と続けてきた。だからこそ、わたしたちから「考える」経験を奪おうとする、ともすれば抗い難い力にあえて抗い、「考える」ことにともに挑戦しようと呼びかけることを決意した。その呼びかけの結晶が、このブックレットである。

■ブックレット第1弾の参考資料のひとつ■
OECD (2015), Students, Computers and Learning: Making the Connection, PISA, OECD Publishing.(ダウンロード)
(OECD(2015)「学生,コンピュータ,学習:つながりを作る」PISA,OECD出版)
最後のページ・最終段落には
「報告書が明らかにしているように、21世紀の高度につながり、デジタル化された社会に完全に参加できるように、すべての学生はまず基本的な読み書き能力と計算能力を身につける必要があります。」とあります。
【注】上記からダウンロード(PDF 2.3MB)し,「Google翻訳」等で日本語訳ができます。

【講師派遣】
ブックレットの内容を基本にした,GIGAスクール構想学習会の講師派遣も承っています。
【これまでの学習会】大阪市内6,大阪府内9,兵庫7(神戸,洲本),北海道2(札幌,旭川),京都1,滋賀1,東京など
詳細は,お電話(月〜金10〜17時)か
    メール(kyoubun@minos.ocn.ne.jp)で。

【ブックレット 申込み方法】頒価 1,000円(送料別6冊まで140円 2024年2月より2冊まで180円)【A5版 120ページ】
FAXまたはメールによる申込みに限ります。
お問合せは,お電話でも可。事務局での直接購入可。

●FAX申込みの場合
以下の【FAX申込書】から申込用紙(PDF)を印刷し,必要事項をご記入の上,FAXしてください。
                                    【FAX申込書】

●メールでの申込みの場合
2冊以上の場合は,その冊数をご記入ください
※メール送信の場合,今年度のサポーターは「サポーター」とご記入ください。サポーターは送料無料

①右のQRコードを読み取り,必要事項をご記入の上,送信してください

②以下のメールアドレスに,
件名:ブックレット購入
本文:郵便番号,送付先ご住所,お名前をお書きになって,送信してください
kyoubun@minos.ocn.ne.jp

【読者・注文者の感想】更新01.11

近未来の管理社会への道に戦慄

●「センターだより№157でGIGAスクール構想の概要を拝読しました。個人が丸裸にされる恐ろしい近未来の管理社会への道に戦慄を覚えます。この構想をしっかり学び,身近な関係者と話し合いたいと思います。
●数年前に、大阪の教文センターを訪問ざせていただき学ばせていただきました。
その後も、昨年の一斉休校の際の提言などたくさん学ばせていただいています。
いつも励まされる思いです。北海道でもがんばります。

「教師の専門性」を否定することの問題性

●ブックレットを拝見させていただきましたが、大変勉強になりました。
「令和の日本型学校教育」答申が出されて、ますます現場の学校の先生に求められるものが増えていることを感じます。
答申にある「個別最適な学び」は明らかにGIGAスクール構想からくるものであると思いますが、
そのGIGAスクール構想は、(良くも悪くも)どのような性質のものか、現場ではどのように受けとられているのかがよく分かりました。
特に、データ駆動型教育が「教師の専門性」を否定することの問題性について論じられた部分(82頁~)が印象的で、興味深かったです。

●わたしが参加した学習会で紹介をしたところ、何人かの方が手に入れようとされてくださいました。そのなかの1人は既にお読みになったようで、「読み応えありまくり」という趣旨の感想をいただきました。

●GIGAスクール構想に関しては、電磁波のことばかり考えていたので、
プロファイリング化については気づいていませんでした。
ブックレット、わかりにくいカタカナ用語について枠囲みで解説が書かれているのもありがたいです。

●ブックレットありがとうございます。まだ半分程度しか読めてませんが、一人一台の端末からの個人情報や個人の管理に向かうというの内容は衝撃的でした。このような情報はもっと世界に出てこないのですか?

【本書の内容】

【はじめに】 「スマホやパソコンは、便利」だけでいいの?
①なぜインターネットの検索やSNSが、無料なのか
②オンライン授業や会議は、誰かにのぞかれている
③なぜグーグルのサービス(1,360円/月)が、教育機関向けでは無料に
④私たちは知らない間に、デジタル機器中毒にされている
⑤グーグルで検索するのではなく、私たちが検索されている
⑥個人データを、本当に欲しがっているのは誰
⑦緊急事態は、ビジネス・チャンス
⑧人間を操るためのデータ収集 ―1人ひとりが「裸」に―

【本章】
1 危険なデジタル庁創設と一体の「GIGAスクール構想」
              (震源地は財界・経団連)
2 経団連「教育提言」の危険なねらいと本質
3 教育のICT化と教育効果
  (新自由主義と一体では教育効果はない)

4 「『令和の日本型学校教育』の構築」(中教審答申)の問題点と活用点
5 「個人の尊厳」を守り、教育保障を前進させるICTの活用へ
  (国連・子どもの権利委員会の指針を生かそう)
6 今こそ、「参加と共同の教育・学校づくり」で、教育に展望を