大阪教文センターだより145号 提言の要約と補足

【提言】の感想(一部)

●同僚の友人の方(三重で小学校の教師をやっておられるそうです)からコメントをいただきました。その方曰く、「泣けてきて、職員室では読めなかった」
「こんなにまっとうなことをいてくれる人がいるなんて」とのことです。
私の方が励まされましたので、是非ともお伝えしたいと思っての発信です。
教文センターの果たす役割はまだまだ大きいようです。

柔軟さに目からうろこ
●Twitterより@北海道K市
大阪教育文化センターの提言「いまだかつてない事態にはいまだかつてないとりくみを」
学習権や長引く休校で煮詰まる暮らし、学校再開後突発的にまた休校になるかもしれない…etc. ぐるぐる考えていました。
おとなの作った枠組みに柔軟さがあってもよいのだと目からうろこ

頑張っている教職員の皆さんへ
●緊急号外を読んで
 『緊急事態宣言』の延長で休校が長期にわたっています。メディア等で連日コロナ関連の報道があるなかで子どもたちはどうなっているのか,どんなことを思って過ごしているのか,とても気がかりでした。小・中学生だけで約1000万人,高校生を含めると,1300万人もの存在。仲間とともに学び成長する場を突如奪われた子どもたちに,首相も文科大臣も何ら心に届くメッセージも発しない。多くの心ある大人は子どもたちのことを思い,心を痛めていることと思います。
 そんななかで読んだ大阪教文センターの『教育提言』は大変心強く,納得し感動しました。一人でも多くの教職員に届くことを願い,私も何人かの現職の方々にホームページのことを知らせました。

 『提言』は,何よりも子どもたちにとって今何が必要かをストレートに問いかけています。コロナ事態でいっそう強化されそうな行政側からの一方的指示や学習指導要領のワクにとらわれず,現場教職員の自主性を発揮して,今こそ子どものための教育課程づくりを,と呼びかけています。ここが大事と思いました。そして,教師の専門性の発揮しどころという点についてもわかりやすくあたたかい言葉で現場教職員を励ましています。

 現場教職員はいつだって子どものことを考えて教育計画を立てて活動してきたし,今も家に閉じ込められている子どもに対して「栄養が足りているのか」「さみしくないか」と心配している。このような子どもへのあたたかいまなざし自体が専門性の重要な要素だ,という言葉。困難ななかでがんばっている教職員を励ますことであり,それはとりもなおさず子どもたちへの励ましにつながるのではと思いました。
 9月再開を想定した教育課程の計画事例も今後の現場での参考になると思います。このような具体的な提案の根底にある教育についての考え方,ここがもっとも大事な再確認すべき原点かと思いました。

 メディアを通じて,「ネット授業」という言葉が一人歩きしていますが,これは授業ではないという指摘に納得です。知識,情報の取得だけが授業ではない。授業とは学校の教育課程に位置づけられた教科学習のことであり,教員と子どもとの双方向・対話的関係でつくりあげるものだと。ここは教員の専門性と誇りをかけて改めて強調したいところだと思います。

 今,コロナ自粛の一方でコロナ以後の世界のことがあれこれ論じられていますが,大人が勝手に想定するのではなく,21世紀を丸々生きていくことになる子どもたちが何を考え,何を願い,何に疑問を抱いているのかに真剣に耳を傾け,子どもたちとともに新しい社会を,世界をつくっていくことが必要だと強く思っています。そう考えると,教育というのは時代の最先端に立っている仕事なのですね。
 この困難のなかでがんばっておられる教職員の方々への感謝の気持ちで感想を書かせて頂きました。(元府立高校教員)

その他 児童詩「心の中のウィルス」他

■お知らせ■
教育講座「コロナ禍のもとでの 子どもたちとの出会い・つながり・学級開き」
6月27日(土) 13時半〜16時半
たかつガーデン(大阪府教育会館)2Fコスモス
現場からの報告(小学校・中学校) フロア発言
コメンテーター 山口妙子さん(大阪教育大講師)
※マスク着用をお願いします。たかつガーデン入り口で消毒も。
会場で検温も行います。 参加費500円(サポーター無料)

 

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