中学「統一テスト」実施は…
子どもたちをさらなる「テスト中心」の競争教育に追い立てます!!
1.中学3年間は人間形成に大切な時期です
中学3年間は子どもたちの思春期のまっただ中で、自分自身を見つめ、自己形成をはかる大切な時です。学ぶ喜びやクラス・クラブでの活動を通じて、多くの仲間と交わり、友情が育まれ、豊かな人間性が形成されていきます。「テストづけ」の中学生活では、子どもたちの成長と発達は保障されません。
2.子どもたちは「テストづけ」に
子どもたちは、「テスト中心」「偏差値中心」の中学生活を押しつけられ、中1から受験を過剰に意識し、テスト結果により、「できる子」「できない子」にふるい分けられます。また、中学の授業が「統一テスト」で良い点をとるための授業に変えさせられます。子どもたちは、部活動や学校行事どころではなくなります。塾依存もエスカレートし、ますます「教育格差」が広がります。
3.「統一テス卜」のねらいは?
ねらいは、早い段階から「競争と選別」を激化させ、勉強が「できる子」だけをのばし、「できない子」は「自己責任」であきらめさせることです。そのため、中1から、子どもたちを1番から7万番まで順位づけ、成績結果を評定や中学内申書に反映さねらいは、早い段階から「競争と選別」を激化させ、勉強が「できる子」だけをのばし、「できない子」主させることです。そのたせようとしています。
4.全国でも例がない失敗済みの「統一テス卜」
同様のテストを実施していた神奈川県では、すでに廃止しました。理由は、「『統一テス』の結果で進路の希望を失い、学ぶ目標が持てなくなり、子どもたちの学習意欲が減退したこと」、また「部活動への参加が大幅に減少、中学生活に大きなひずみを残すと父母・市民から心配の声が出された」からです。大阪での実施はきっぱりとやめるべきです。
子どもと教育・文化を守る大阪府民会議 TEL O6-6768-2330
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◆この署名用紙だけのダウンロードはこちら(画像PDFファイル)
子どもたちを序列化し、さらに激しい受験競争に追いこむ
「統一テスト」はやめてください!
中学「統一テスト」実施に反対し、撤回を求める署名
大阪府教育委員会は、教職員と父母の意見も聞かず、2015年1月に中学「統一テスト」を実施することを決めました。対象は中学1年生、2年生各7万人、テスト科目は1年国・数・英の3科目、2年国・数・英・社・理の5科目です。
府教委は、学力向上のために、「統一テスト」を実施するとしていますが、「統一テスト」は「学力テスト」とは違って、その結果が成績につながり、高校入試の「内申書」に直接反映させることが想定されています。そして府内全域の点数ごとの分布人数も公表されることになっています。1年から府内全域の中学生が「テスト」結果によって順位づけられることになります。その結果、「統一テスト」は中学生の進路にかかわる極めて重要な「テスト」となり、成績の順位をめぐり、中学1年から熾烈な競争にかり立てられることになります。
「統一テスト」実施によって、中学1年・2年の子どもたちがそれぞれ1番から7万番までランクづけされ、府内の中学校が1番から463番まで、府内市町村が1番から43番まで序列化されます。
子どもたちがますます「テスト中心」「偏差値中心」の生活に追い込まれていきます。
「統一テスト」実施決定の前に行われた府教委と各市町村教育委員会教育長との意見交換会でも、異口同音に「実施には反対。子どもをさらにテスト中心の生活においこむ」「受験の前倒しになり、授業内容や教科指導が統一テストで良い点数をとるためのものに変わっていく」などの反対や懸念の声が多くの教育長から出されています。
同時に、高校受験の評価に結びつく可能性がある「統一テスト」を中学1年から実施することで、中学校生活の早い時期から高校受験を意識し、「テストでいい点数をとること」「順位をあげること」のみに関心が集まるおそれがあります。中学校3年間を通じた子どもたちの成長と発達や、学びに大きなひずみが生じ、子どもたちの人格形成に取り返しのつかない事態をまねきます。
以上のことから、下記について、要請します。
記
●教職員や父母の意見も聞かず、来年の中学「統一テスト」はあまりに拙速である。来年の中学「統一テスト」は実施しないこと。
大阪府教育委員会 教育委員長 陰山英男様
教育長 中原徹様
(氏名) (住所)
年 月 日
取り扱い団体 子どもと教育・文化を守る大阪府民会議 TEL O6-6768-2330