ジェンダー平等教育研究会(9月14日)

ジェンダー平等教育研究会

○とき  2024年9月14日(土)13時半〜16時
○場所  大阪教育文化センター
○内容  ①実践報告(高校家庭科)

【7月13日概要 公開研究会】
 ジェンダー平等教育研究会は、①デーとDVと性の多様性の授業・高校での包括的性教育の試み②家庭の中の暴力とは何か~DVや虐待の中での子どもたち~をテーマにした公開研究会を開きました。
報告①は高3生現代社会の「新しい人権」の項で⑴「合意」とデートの権利 ⑵性の多様性 ⑶性のありかたの歴史性 ⑷日本の課題と性の権利の4時間の授業報告。工業高校なので男子生徒がほとんどだが授業を受けての生徒の感想は
〇「性の多様性って難しい」
〇「「性についての知識というのは知らない人が多すぎると思う…こういう授業で知ることができるのはとても良いことであると思う」
〇「自分はLGBTIQなので話がためになった。共感できることもあって楽しかった。生きづらいと感じることも多々ありますが生きています」などと出されていました。
 取り組みにくい性の授業を社会科の教科のなかに位置付けての報告は、生徒の感想同様こんな授業ができるんだと新鮮な受け止めと、何で(教科。時間等)どう展開していくのか手掛かりになる報告でした。
 ②は教職退職後大阪府の女性相談員として母親子どもたちに生活、教育援助をしてきた中での様子の報告。児童養護施設での過ごす子どもたちは、見捨てられ感情、不安,事情の違う子どもがともに学習するので防衛感情が大きく働く。母子支援センター・民間シェルターでの子どもたちは不安を抱えた母親と24時間ともに過ごす中、自らの不安や恐怖からはなれない。
 学習時間は、子どもと離れ母親は自らと向き合い自立に向けた時間になるが、子どもたちは母親の不在が不安で落ち着かない。また、共通する子どもたちの状況は低学年では転校への不安・怒り友だちと離れるさみしさ。パトカーの音や男性の声におびえる。高学年は、両親への複雑な思い(父親への怒りと思い出、母親と暮らす不安)。中高生は自信喪失、社会や親への不信感、将来への不安、あきらめ感、母親と生活を共にしないことを選択する子。様々な問題を抱えた母親と子どもたちに寄り添いながら学びの場を保証してきたことの報告。
 2つの報告を受けた後トランスの人たちの浴場やトイレについてどう思うか。包括的性教育と言われているがどれくらいの学校でできているのか,などの質問を受けその後参加者全員で感想交流を行いました。
 高校で保健体育の担当をしているが,家庭科の先生にも広げたい。施設から登校している子どもが在籍しているが,子どもの気持ちがすこしわかった。NHK朝イチで子どもたちの盗撮問題を取り上げていた。教育の場でもっと取り上げ重視しなければ。ジェンダー平等教育を憲法24条と9条の視点で考えていく必要がある。ジェンダー視点というより生徒獲得のため女子制服にスラックスを入れた学校があるなど,いろいろな感想が出されました。
 だされた感想を今後の研究会でも生かしていきたい,今後の研究会への参加を呼びかけ,閉会しました。

【補足】統一教会と性教育(北日本放送9月2日)

【補足2】統一教会と性教育 その後(北日本放送 12月16日放送 前編)

【補足2】統一教会と性教育 その後(北日本放送 12月16日放送 後編)

【補足3】北日本放送公式チャンネルKNBふるさとスペシャル
「駅ナカ保健室 性教育は誰のものか」
知ることは、力になる 2023年5月28日(日)午後4時

■KNB公式チャンネルよりCM視聴(1分)■
生理中の痛みやピルの使用方法など、学校で教えきれていない“性”のこと。
ひとり思い悩む若者が気軽に相談できるようにと、去年4月富山駅に無料の保健室が開設した。

妊娠への具体的な行為や避妊について、若者たちの理解不足は人工妊娠中絶にもつながり、大きな社会問題となっている。

日本ではなぜ性教育がすすんでいないのか?
その背景には何があるのか?

学校教育の歴史も振り返りながら、性教育は誰のものかを考える。

 

【新刊紹介】推薦:ジェンダー平等教育研究会
『市民を育てる「公共」1年間の授業をデザインする』
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