中原徹教育長の罷免を強く求めます

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パワハラ教育長に教育を語る資格なし

中原徹教育長の罷免を強く求めます

2015年3月4日
大阪教育文化センター

 中原教育長のパワハラ問題について調査をおこなっていた第三者委員会による調査報告書が2月20日に発表されました。

 この報告書では、中原教育長がおこなったパワハラの実態が詳細に明らかにされています。たとえばある職員に対しては、「人を刺しに来るときは、刺され返されることを考えてからやらないと」と卑劣な言葉で威圧、恫喝し「そういう人が一匹いれば同じようなものが何匹もいる」と、およそまともな人権感覚の持ち主であれば口にできない言葉でののしっています。また、別の職員に対しては、「邪魔になっているので仕事を外れてください」「教育監や教育次長さんと相談して…聴聞委員会を開きます」と述べて失職を示唆して脅しつけ、さらにもう一人の職員に対しては「むちゃくちゃじゃないですか。精神構造の鑑定を受けないといけませんよ。教委の幹部がこんなことではどうしようもないですよ」とむき出しの人権侵害の発言をおこなっています。

こうした事実について、報告書は「今回の調査事項に関わる教育長の発言等が、教育長としての職責として不適切であり、またパワーハラスメントとして違法性を有するものがあった」と認定しています。

 教育長は教育委員の一員であり、地方教育行政の組織及び運営に関する法律は、教育委員について「委員は…人格が高潔で、教育、学術及び文化(以下単に「教育」という。)に関し識見を有するもののうちから、地方公共団体の長が、議会の同意を得て、任命する」としています。この規定に照らしても、中原徹氏に教育委員の資格はないと断ぜざるを得ません。また、自らのおこなった重大な人権侵害についての自覚すら持てない人物に教育を語る資格はありません。

 教育長は、学校現場での「いじめ」や体罰などの暴力一掃のために、その条件整備の先頭に立つべき役職にあります。その当の本人が、教育委員や職員を「いじめ」、恫喝するなど、断じて許されるものでなく、教育長として職を続けることは、大阪の子どもと教育にとって、歴史的な汚点を残すことになります。

 以上のことから、私たちは、中原徹教育長の罷免を強く求めるものです。

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なお調査報告書全文は以下のURLで見ることができます。(大阪府ホームページ)

 www.pref.osaka.lg.jp/attach/5181/00180630/k1.pdf