第1回教育講座(9月18日)

第1回教育講座
「コロナ禍のいまだからこそ,
子どもを大切にした教育活動と教育課程づくりを」

と き 2021年9月18日(土) 13時半〜16時半   

「行事を充実させることが生徒指導」と教職員が確認。
コロナ禍で行事を中止・削減するのではなく,
どうやったら行事が行えるのかを教職員で議論。

そして今年…
修学旅行は緊急事態宣言により 2 学期に延期されたが,
1学期は体育委員会を中心にミニ体育大会を企画・運営,
生徒が中心となって SDGs を取り入れた文化発表会の脚本作成,
生徒会が職員会議で傘置き場の変更をプレゼンするなど,
子ども同士が仲間との信頼関係を打ち出しながら,
子どもが中心となって動いていく。

■A4ポスターPDF

第1回教育講座★感想

中身の濃い実践報告だった
●今日はありがとうございました。
とても中身の濃いとりくみだったので,大事なものがちりばめられているなあと思いました。台本選び(づくりも含めて)も,その内容を変えていくところも,子どもたちといっしょに。子どもたち同士がお互いに気づいたことを言い合いながら練習を重ねていく姿。生徒会のアンケートに全てお返事を書くことなど…。報告した先生が子どもたちの思いを大切にされているのと同じように,子どもたち自身もお互いのの思いを大切にし,尊重し合っていると感じました。それを同じ学校の先生たちとも合意をとりつけながらやっていることがまたすごいです。まさに照り返しなんですね。今日のこの場も,参加した人みんなで作った時間なのだなぁ。このような場所にいさせてもらえる幸せを実感しました。
また,学校に帰って先生たち,子どもたちと参加と共同の学校づくりの時間を重ねていきたいと思います。

子どもも教師も行事を通して成長する機会になっている
●子どもたちは自分たちの学校での時間を自分たちで目一杯楽しみたいって思っているんやな。そのことが本当によく伝わってくる報告でした。思いっきり子どもたちが楽しめるように,先生たちが何ができるか,子どもたちといっしょに考えて,作り上げていく,子どもたちだけではなく,先生たちもが行事(行事だけではないと思うけど)を通して成長する機会になっているのがいい,…台本の練り直しで,学年の先生たちがつながるのも。教育課程は,決して子どもたちだけのものではなく,学校という場所の中で子どもも先生もどちらもが,成長し合えるような仕組みになっていけばいいなと思う。リーダーに求めすぎない,リーダーというコトバにしばられないゆるやかさの中で,みんなですすんでいける道筋を見つけていけるのもまた一つの形でもあるなあと少し思いました。でもすごいとりくみに一杯刺激を受けました。ありがとうございました。

今日聞いた実践を参考に何かできないか考えたい
●とてもいい実践を聞かせていただきました。若い先生がこのような実践をされていることに勇気づけられました。
僕は,今の学校に30年前にも居て,2回目の今の学校なんだけど,傘立ては,30年前も今もきょうしつにあるのがあたりまえになっていることに,ハッとさせられました。30年前は,下足にかさを入れる缶を置いて,生徒の登校が終わったら先生が各教室に上げるシステムだったので,廊下も濡れなかったのを思い出しました。それがいちいち雨の日にカサを上げるのがしんどくなって,多少廊下が濡れてもしかたない,ということで,いつの日か,生徒が雨水のしたたる傘を持って上がるようになりました。
今ではそれも当たり前になってしまっています。
来年度久しぶりに肢体不自由の子が入学するので,今日聞いた実践を参考に,何かできないか,考えてみたいと思います。
ありがとうございました。

改めて子どもの変容や劇の意味をつかめた
●実践報告をして,質疑応答の中で改めて子どもの変容や(文化発表会)劇の意味をつかめた気がします。もっと子どもの活躍を映像でお見せしたかったけど,時間の関係でそれができずに残念でした。
また,生徒会活動の発表も,知らない,目に見えない地道な活動があって,今の学校あるのだと先生の苦労や思いが見えるいい機会でした。
一週間前に終わった文化発表会で,また整理もできていない状態でしたが,生徒たちは本当によく頑張ったなあと思います。その生徒たちを知ってもらえて,またその活動に意義づけをしてもらえて嬉しかったです。
日々慌ただしく過ごしていると,行事が終わるとその次がやってきて,しっかり味わおうということが難しいです。そんな中,このような機会を頂き,感謝してます。改めて子どもとともにこの困難を乗り越えて,一歩踏み出していくことの大切を知りました。どんな思いも大切にされる経験は大きい
●ありがとうございました。子どもの意見を聴くというのは,言葉になっていないものも含む「view」なのだと,以前山口先生のお話でお聞きし,そのことをずっと心に留めています。この学校の子どもたちも言葉になっているものもそうでないものも,先生だけでなく,子どもたち同士も,意見を聞き合っているのかなと,お二人のお話をお聞きして感じました。
700〜800のアンケート全てにこたえるのもステキですね。どんな思いも大切にされる経験は大きいと思います。自分が大切にされて,周りの人も学校も大切にしたいと思うようになるのかなと思いました。未来の子たちを大切に思う気持ちもそういうところから生まれるのかなと思いました。

「子どもたちへの信頼に貫かれている」
●「子どもたちへの信頼に貫かれている」という山口先生の言葉が,本当にその通りだと強く強く感じられる,お二人の報告でした。Kちゃんは,劇をともにつくる仲間の中で過ごしてきたから,変わってくることができた。その仲間の一人ひとりのことが信じられて,先生たちにも信じてもらえていると感じられて,一瞬一瞬のせつなせつなの自分のことが信じられて,いつか自分という人を,周りの人たちを,信じられる自分になっていけるかもしれないという,かすかかもしれないけど,確かな信頼を持つことができたのかな…。学校というところは,一人ひとりの子どもに,自分も周りの人の手を借りながら生きていけるかなと思わせてあげるところなのかなと何年間か思ってきているので,本当にすてきな実践だと感じました。みんなで,学校に持ち帰りたいと思います。
先生たちからのお手紙は,生徒会の子たちだけじゃなくて,どの子ももらえたらうれしいだろうなと思います。つまようじアートの子どもたちもだし,3年生の子が1,2年生の子に,とかでもいいと思うなぁ。

自分の実践を振り返る,いい時間になった
●自分がこれまで活動していた内容を発表させていただきました。「自治力を高めるために何ができるか」これからも生徒と一緒に考えていけたらと思います。一年目のとりくみですので,あと三年で伝統にしたいと考えています。
たくさんの質問も,自分の考えを振り返る,いい時間になりました。本日はこのようなすばらしい会に招待して下さり,ありがとうございました。

子どもの想いを大切にした学校づくり
●今日は改めてお二人の話を聞かせていただき,子どもの想いを大切にした,学校づくりをされていることを強く感じました。学校として,それを続けていくことは決して,簡単ではないと思いますが,推し進めることができているのは,子どものよい表情,変容がその先にあると,多くの先生も感じているからではないかと思いました。
小学校教員で,今6年生を持っていますが,今日見せていただいた中3の子どもたち,生徒会の子どもたちのように,自分の発言に自信を持って,中学生に上がれるよう,小学校でできるとりくみを続けていきたいと思いました。貴重なお話を聞かせていただき,本当にありがとうございました。

「人と人とが交流の中で成長する場」としての学校の意義・役割は
●昨今,オンラインでの学習会などは増えたが,なんとなくの感覚だけれど,一人でモニターに向き合う会議,学習会でなく,同じ空間を共有しての学習会というのは,よいなあと思う。
学校行事,生徒会活動の中で,子どもたちが直接つながり,対面でのコミュニケーションの中で成長していくお話を聞き,改めて「人と人とが交流の中で成長する場」としての学校の意義・役割について思うことができた。
「コロナ禍の中での工夫あるとりくみ」だけに止まらない,コロナ禍が終息してからも大切にしていかなければならないものを学べた気がする。
ありがとうございました。

【お知らせ】第2回教育講座
GIGAスクール構想で子どもは?学校は?
10月9日(土)13時半〜
大阪府教育会館(たかつガーデン)BFオリーブ